2016年9月5日

USBカールコードを製作した

OSW関連のちょっと小ネタ。

レースカーのステアリングスイッチ類は、カールコード(英語圏ではコイルドケーブル "coiled cable" と呼ぶ)で車体に接続してる。切れ角の多い車では軸に1回転くらい巻きつけてから接続する。
そこで、ぼくのレーシングシミュレーター環境でも同じようにUSBカールコード接続してるわけ。
しかしロックtoロックを1080度にしてアラビアンドリフトで遊んでたら、今使ってるカールコード(コイル部の長さ25cm、伸びきらない程度に伸ばして2mくらい)だと、ケーブルがすっぽ抜けて、ステアリングの回転と一緒にUSB端子がブンブン振り回され始めたではありませんか!これは危険!!レースカーはここまでステアリング回転しないしな!
他にもoswが暴れてエマージェンシースイッチ押したとき、ステアリングに回転が残っていると慣性でどこまでもぐるぐる廻る。あぶねー。

で、長いコイルケーブルを使えばいいんじゃないかと思ったけど、USBカールコードの長いやつって需要がないのか売ってない。
カールしてる普通の電線にコネクタつけようとしても、4芯シールド付きケーブルは見つからない。
しょうがないので、ネットで見つけた方法でDIY、つまりストレートのケーブルを巻くことにした。だいたいみんな棒に巻いて、ヒートガンか熱湯であたためて、氷水で急冷してる。熱湯プランでやってみよう。

5mのストレートUSBケーブルを調達。巻き芯を棒にすると鍋に全体が入らず均等に暖められないので、直径8mmのゴム丸ひもに巻いた。内径10mmで仕上げたいんだけど、完成後ちょっと緩むらしいので8mm。粘着テープ固定だと糊が残るため、写真のようにUSBケーブルの端はゴム紐を結んで固定。芯がゴム紐だからこそできる芸当。われながら賢い。
巻くときは、USBケーブルを捻らないように巻く。捻れてると完成後にそこで変な形が付く。さらに、ゴム紐を巻きと逆方向に軽くねじりながら巻くといい。そうすると巻いた後も緩まない。巻きに隙間ができたら、ゴム紐をすこし引っ張ればいい。巻き終わったあとも引っ張ったり捻ったりすれば巻きムラを解消できる。

暖める温度は90℃(*1)くらいを狙う。ま、100℃からで大丈夫でしょ。おかーさんに見つからないように隠れて鍋を使うか、100円ショップで鍋買ってきましょ。鍋で湯を沸かし、熱湯に突っ込む。沸騰しているお湯に入れると危ないし、暑い鍋底に触れて皮膜が融けると困るので、火は止めてから投入。融けないかもしれないが試してない。
ここでね、ネット上には温めて冷やすを繰り返すってあったんだけど、違うと思うんだよね。1回でいいからケーブルの芯までしっかり暖めて、それから冷やすといいと思うんだよね。しかし火を止めたお湯は冷めるので、温度が下がってきたかなーくらいでケーブルを取り出し、再沸騰させ火を止めケーブル投入を4回くらいやってみた。再沸騰させる間くらいじゃケーブルは冷めない。

そして氷水に突っ込んで冷やす。これも芯まで冷ましたいので、氷がとけたあとも1時間くらい放置してみた。
冷めたら水から引き上げ、水分拭き取り。
すぐに使いたいところだけど、ここでクローゼットの中のハンガーにぶら下げて3日ほど放置(*2)。

巻けた!しかしどうやっても巻きに隙間ができてスプリング状になる。キッチリ密着して巻けない。これはネットでカールコードDIYしてる人の画像を見てもだいたいそうなってる。不満。というかそもそもコイルケーブル製造工場でも隙間は多少できてる。

そこで逆巻きテクニック(*3)の登場ですよ!コイルケーブルの片方を何かに固定し、もう片方を電動ドリルの先端にテープで貼り付け、こんがらないよう注意しながら逆回転させる。

隙間が無くなった!しかし逆巻き前のほうが隙間はあれど均等に巻けてる感じだった。逆巻き後は巻き径に少しムラが発生。しかし実用的にはこっち。
5mストレートケーブルが、カール部60cm+コネクタ近くのストレート部20cmくらいの長さになったよ。長すぎた?こんなもんでしょ。完成品の内径は10mmと、計算通り。
目的達成しました!!!


*1 加熱温度90℃のソース:How It's Made - Retractile Cord (Vietsub) - YouTube
*2 3日放置のソース:カールコード製造工程! | 塩田電線株式会社 | 電線・電材・ケーブルのことなら (写真はリンク切れの模様)
*3 逆巻きのソース:上記2つ両方より

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