2016年5月4日

[OSW] Fanatec製リムをOSWで使う

OSWはパーツの寄せ集めなので、ステアリングは自分で用意しないといけない。
MOMOあたりのステアリングを付けるとリアルにかっこいいよね。

ただし、レーシングシミュレーターで使うならばステアリングにはいくつかスイッチが欲しい。GT3車両やフォーミュラカーにも乗るなら、パドルシフターも当然欲しいよね。
シム向けに製作され販売されてるのは、さすがの見た目とクオリティが伴うけどだいたい$1000から。高い。
スイッチプレートは自作するとしても、ステアリングが$320、パドルが$120、スイッチが200円×10個くらい。PCに繋ぐためのUSB基板が5,000円くらいかな。7万くらいかかる。シフトライトインジケータもつけるとさらに追加コスト。OSW本体コストと同時に一気に支出は抑えたい。

そう考えるとFanatecのリムって安いよね。
BMW M3 GT2 rim for ClubSport Wheel
Formula rim for ClubSport Wheel
このへんはパドルシフターやLEDシフトライトインジケータやロータリースイッチまでついてる。
ClubSport steering wheel Universal Hub
これはシフトライトこそないものの、お好みの市販ステアリングが自由に取り付けできるし、パドルシフター&ボタン付き。
これらを流用すればいいじゃない。しかもぼくはCSWv2用にBMWリムとFormulaリムを持ってる。

ただし、いくつか問題がある。しかし、解決できちゃいますよ。


問題その1 Fanatecクイックリリースが使えない=PCに接続できない
この接続問題には素晴らしいソリューションがありました。
darknao/btClubSportWheel
これはFanatecリムをUSB接続で単体コントローラに見せかけてしまうというもの。Formula/BMW/Porsche/Universalリムに対応。
追記:(Xbox1用は非対応)Xboxリムでも動作するらしい(未確認) 2018追記Xboxリムも正式対応しました。
ただボタンが認識するだけじゃないよ。ロータリーエンコーダや7セグ液晶やLEDシフトライトインジケータもFanaledsというソフトウェアを使うことで完璧に動作する。iRacingにいたっては、Fanaledsさえ不要で動作するけど、シフトアップダウンなど7セグ液晶の表示が書き換わるタイミングでiRacingが一瞬処理落ちするので、iRacingオプションの "Use Fanatec shift ind." をオフにして、Fanaledsの使用を推奨する。

※1 Leo Bodnar さんのところの Fanatec Rim Standalone USB Conversion PCB とほとんど同じ。ただしLeoさんのほうはUniversal Hubに非対応。しかも高い。
※2 この改造を施すと、Fanatec CSWに接続してもFFBが出ません。CSWは純正リムを認識しないとFFBを出してくれないので、CSWで使わなくなってから改造実施しましょう。


問題その2 クイックリリースを取り外すと、一般的ではないPCDの6穴が現れる
FanatecリムにはPCD52mmの6穴があいていて、FanatecクイックリリースにM5皿ボルトで止まっている。
実車用市販ステアリングは、PCD70mm6穴の通称MOMO穴か、レースカー用のPCD50.8mmの3穴が一般的。
PCD変換をしないといけない。

Leo Bodnar - Fanatec Wheel Rim Generic Quick Release Adaptor
4,000円。PCD50.8変換。

Sim Racing Hardware - Fanatec F1 Wheel to 70mm PCD Adapter
5,500円。PCD70に変換。しかしFormulaリム専用。BMWリムには使えない。

3Dプリンタ製のもあるけど強度的に不安なのでパス。

または、Q1Rの50mm wheelsideなら、無加工でポン付けできるらしい。Q1R派はもう解決だね。
追記1:ポン付けできないことが判明。くわしくはこちらのblog記事 Vanity Factory: Fanatec Formula Rim を改造 を参照してください。
追記2:SimRacingBay - Adapter for Fanatec wheels quick release というのが出たそうです。これだとFanatecのQRそのまま使える。

中華QRに直接M5タップ立ててもOK。それならローコスト。タップを持ってるならアリ。


でも中華QRを直付けだと、スナップオフリングがステアリングにちょっと近すぎるかなぁ。よし、PCD変換をワンオフするか!
3穴にも6穴にも対応させる。そしてBMWリムFormulaリム両対応。PorscheリムやUniハブにも対応。
適当に設計図を描いたよ。

個人を相手にしてくれる加工屋さんに相見積もりとって発注。どこでも単価5,000円くらいでした。
勢い余って10個作りました。iRacing仲間で10個分け合いました。



まとめ
つーことで、さくっと組み上げましょう。

分解方法は、Leo Bodnar さんとこの説明書や、Fanatec修理ぺージが参考になるよ。

必要パーツリスト
Fanatecリム
Teensy LC
8ピンPHコネクタケーブル
ebayにある100円くらいの安いコイルケーブル
ケーブルグランドRM8S-2.5B(2.5とかいてあるけど、3mm径までいけます)


TeensyLCに、PHケーブルをはんだ付けします。ケーブルは長めにしとくのがポイント。
コイルケーブルのMicro側をギリギリでちょんぎって、ケーブルグランドに通します。
リム裏側下部のプラスチック部分(Formulaリムならバーコードのシール部分)あたりに穴をあけて、ケーブルグランドを通し、ちょんぎった部分にマイクロUSBジャックを再度はんだ付けします。マイクロUSBプラグは、プラグを分解して端子のみにしてやると、線同士のハンダ付けより簡単ですよ。
リムケース内でFana基板とTeensyとコイルケーブルを接続し、Teensy基板は適当なスポンジとかで挟み込み固定し、もとに戻して完成。簡単ですね!

この写真パーツは友人用に作ったものなので、ぼくは実際に組み上げてません。ぼくはさらなる工夫をするのであります。
つづく。

5 コメント:

Masamichi Koizumi さんのコメント...

OSW でフォーミュラタイプのステアリングを使いたくて、こちらのブログを拝見して Fanatec Formula Rim と Tenncy LC を注文しました。

インジケータ、SW、パドルのパーツ代を考えると Fanatec リムは書かれているようにお買い得ですね。残る問題は私のハンダのスキルです。全く自信なし(汗)

uk さんのコメント...

teensyをいじるまえに、100円くらいのユニバーサル基板と適当な電線を用意して、youtube動画で予習して練習しとくと確実ですよ。数箇所練習すればすぐできるようになります。
それより、Fanatecリムのクイックリリースを取り外す際のM5六角皿ボルトがネジロック剤が塗られてるため超硬くてナメやすいんで、安物六角レンチを使うときは気をつけてくださいね。Fanatecリムは全体的にネジロック剤を多用してるので、他のボルトも要注意です。
完成後PCにつないでもteensyのオレンジLEDがつかない場合は、配線ミスの可能性が高いので即USBを抜いてください。teensyが熱々になります。

Masamichi Koizumi さんのコメント...

ネジなめるの得意w なので気をつけるね。
teensyをFanaリムのカバーに固定して(USBコネクタ付近に穴を開けて)、teensyのmicro USBコネクタにUSBケーブルを抜き差しできるようにできるといいなー。実物見てないので何ともだけど。

あー、いよいよ誤作動症候群の仲間入りか?(ブルブル)

uk さんのコメント...

その方法だとステアリングが回転したときUSBケーブルのテンションが直にteensy基板に負荷をかけるので、teensyのmicroUSB回りがすぐ壊れるかもしれませんよ。

Masamichi Koizumi さんのコメント...

なるほど、そうですね。
最終的にはカッターで切れ目を入れたゴムグロメットを使いました。カバーに10mmの穴を開けてmicro USBのコネクタを通してゴムグロメットをセット。

全機能作動して感動です。電波障害誤作動もなし。いい方法を紹介してくれてありがとう!

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