OSWはパーツの寄せ集めなので、ステアリングは自分で用意しないといけない。
MOMOあたりのステアリングを付けるとリアルにかっこいいよね。
ただし、レーシングシミュレーターで使うならばステアリングにはいくつかスイッチが欲しい。GT3車両やフォーミュラカーにも乗るなら、パドルシフターも当然欲しいよね。
シム向けに製作され販売されてるのは、さすがの見た目とクオリティが伴うけどだいたい$1000から。高い。
スイッチプレートは自作するとしても、ステアリングが$320、パドルが$120、スイッチが200円×10個くらい。PCに繋ぐためのUSB基板が5,000円くらいかな。7万くらいかかる。シフトライトインジケータもつけるとさらに追加コスト。OSW本体コストと同時に一気に支出は抑えたい。
そう考えると
Fanatecのリムって安いよね。
BMW M3 GT2 rim for ClubSport Wheel
Formula rim for ClubSport Wheel
このへんはパドルシフターやLEDシフトライトインジケータやロータリースイッチまでついてる。
ClubSport steering wheel Universal Hub
これはシフトライトこそないものの、お好みの市販ステアリングが自由に取り付けできるし、パドルシフター&ボタン付き。
これらを流用すればいいじゃない。しかもぼくはCSWv2用にBMWリムとFormulaリムを持ってる。
ただし、いくつか問題がある。しかし、解決できちゃいますよ。
問題その1 Fanatecクイックリリースが使えない=PCに接続できない
この接続問題には素晴らしいソリューションがありました。
darknao/btClubSportWheel
これはFanatecリムをUSB接続で単体コントローラに見せかけてしまうというもの。Formula/BMW/Porsche/Universalリムに対応。
追記:
(Xbox1用は非対応)→
Xboxリムでも動作するらしい(未確認) 2018追記Xboxリムも正式対応しました。
ただボタンが認識するだけじゃないよ。ロータリーエンコーダや7セグ液晶やLEDシフトライトインジケータも
Fanaledsというソフトウェアを使うことで完璧に動作する。iRacingにいたっては、Fanaledsさえ不要で動作するけど、シフトアップダウンなど7セグ液晶の表示が書き換わるタイミングでiRacingが一瞬処理落ちするので、iRacingオプションの "Use Fanatec shift ind." をオフにして、Fanaledsの使用を推奨する。
※1 Leo Bodnar さんのところの
Fanatec Rim Standalone USB Conversion PCB とほとんど同じ。ただしLeoさんのほうはUniversal Hubに非対応。しかも高い。
※2 この改造を施すと、Fanatec CSWに接続してもFFBが出ません。CSWは純正リムを認識しないとFFBを出してくれないので、CSWで使わなくなってから改造実施しましょう。
問題その2 クイックリリースを取り外すと、一般的ではないPCDの6穴が現れる
FanatecリムにはPCD52mmの6穴があいていて、FanatecクイックリリースにM5皿ボルトで止まっている。
実車用市販ステアリングは、PCD70mm6穴の通称MOMO穴か、レースカー用のPCD50.8mmの3穴が一般的。
PCD変換をしないといけない。
Leo Bodnar - Fanatec Wheel Rim Generic Quick Release Adaptor
4,000円。PCD50.8変換。
Sim Racing Hardware - Fanatec F1 Wheel to 70mm PCD Adapter
5,500円。PCD70に変換。しかしFormulaリム専用。BMWリムには使えない。
3Dプリンタ製のもあるけど強度的に不安なのでパス。
または、Q1Rの50mm wheelsideなら、無加工でポン付けできるらしい。Q1R派はもう解決だね。
追記1:ポン付けできないことが判明。くわしくはこちらのblog記事 Vanity Factory: Fanatec Formula Rim を改造 を参照してください。
追記2:SimRacingBay - Adapter for Fanatec wheels quick release というのが出たそうです。これだとFanatecのQRそのまま使える。
中華QRに直接M5タップ立ててもOK。それならローコスト。タップを持ってるならアリ。
でも中華QRを直付けだと、スナップオフリングがステアリングにちょっと近すぎるかなぁ。よし、PCD変換をワンオフするか!
3穴にも6穴にも対応させる。そしてBMWリムFormulaリム両対応。PorscheリムやUniハブにも対応。
適当に設計図を描いたよ。
個人を相手にしてくれる加工屋さんに相見積もりとって発注。どこでも単価5,000円くらいでした。
勢い余って10個作りました。iRacing仲間で10個分け合いました。
まとめ
つーことで、さくっと組み上げましょう。
分解方法は、
Leo Bodnar さんとこの説明書や、
Fanatec修理ぺージが参考になるよ。
必要パーツリスト
Fanatecリム
Teensy LC
8ピンPHコネクタケーブル
ebayにある100円くらいの安いコイルケーブル
ケーブルグランドRM8S-2.5B(2.5とかいてあるけど、3mm径までいけます)
TeensyLCに、PHケーブルをはんだ付けします。ケーブルは長めにしとくのがポイント。
コイルケーブルのMicro側をギリギリでちょんぎって、ケーブルグランドに通します。
リム裏側下部のプラスチック部分(Formulaリムならバーコードのシール部分)あたりに穴をあけて、ケーブルグランドを通し、ちょんぎった部分にマイクロUSBジャックを再度はんだ付けします。マイクロUSBプラグは、プラグを分解して
端子のみにしてやると、線同士のハンダ付けより簡単ですよ。
リムケース内でFana基板とTeensyとコイルケーブルを接続し、Teensy基板は適当なスポンジとかで挟み込み固定し、もとに戻して完成。簡単ですね!
この写真パーツは友人用に作ったものなので、ぼくは実際に組み上げてません。ぼくはさらなる工夫をするのであります。
つづく。