2019年1月7日

Intel Core i9-9900k

レーシングシミュレーターのiRacingはちょっと古めのCPU+グラボでも割とヌルヌル動く。でも、新し目のサーキットの特定のエリア(例えばニュルGPやモンツァのホームストレート)で著しくfpsが落ちる。グラフィックオプションを相当削っていても、だ。うちのi7-4790k+GTX1080の環境でもfps落ち込みは発生していたものの、処理落ちするエリアは決まっているので、慣れてしまって特に問題なくドライブしていた。
この処理落ちはiRacingに厄介なボトルネックが存在しているのが原因だと思われる。最低fpsを上げるためにはシングルスレッド性能が高いCPUを使って、力技でそのボトルネックをゴリゴリ通す必要がある。

そんな折、「9900kならVRで90張り付く」とかいうツイートが目に入ってしまった。調べてみると確かにシングルスレッド性能は9900kが最強。2コアまでなら5GHzまで上がるとか。これiRacing用のCPUじゃん。こりゃ買い替え時が来たかも。ということで約4年ぶりのCPU交換。CPUとマザーボードとメモリだけ交換すりゃいいか。さあパーツを選ぼう。


CPU: Intel Core i9-9900k
現時点でシングルスレッドのベンチマークスコアが最強。8086kとか9700kとか中途半端なCPUにして後悔しないように。

M/B: GIGABYTE Z390 AORUS PRO
Z390の一番安いのでいいかな?と思ってたらZ390のマザーボード発熱比較データを見つけて思いとどまる。温度が低いほうから順番に価格を見ていくと6万、4万、7万、6万、2.4万、4万、5万。となれば2.4万のコレにするよね。

MEM: PATRIOT Viper White LED DDR4 16GB (2 x 8GB) 3200MHz Kit PVLW416G320C6K
3200メモリが2666とあまり価格差がなかったのでこれで。ベンチマーク見てると3200運用したくなるよね。ゲーミングPCなら8GBを2枚の16GBで足りるでしょ。

PSU: Antec NE750 GOLD
Z390マザーボードはCPU12Vが2系統刺さる。1系統でも動くので今使っている電源でも動くはず。でも電源は消耗品なので、ついでに交換しとく。CPU12Vが2系統出せる電源のなかからコスパ良さげなのを選定。

Cooler: Noctua NH-D15S
9900kは爆熱。でも定格なら空冷でいけるとか。空冷最強っぽいこれを選定。型番末尾"S"無しのNH-D15と比べると放熱フィンが全体的に上にずれているらしい。それで拡張スロットの一番上を塞がないらしい。なのでS付きにしておく。

M.2 SSD: Intel SSD 760p M.2 256GB SSDPEKKW256G8XT
ここまで来たらOS用ドライブも替えてやろう。いつのまにかM.2が安くなってた。

CPUグリス: MOLY-SLIP COPASLIP
グリスも拘ったほうがいいのか?と「CPUグリス 実験」とか検索してたら、「冷える」CPU用放熱グリスを探せ!×4 - Deap Peace というページを発見。ん?Copaslipなら工具箱に入ってるぞ?これにしよう!レースシムPCにはこれしかない。


ケースはDefine Cを流用。結局、使いまわすパーツはケースとグラボ、データ用SSDのみでした。ほぼ新PC。さて、組みますか。

このケースはマザーボードより上方に空間がない。そして配線裏通し。さらに今回買ったCPUクーラーは大型で、上側に寄っている。マザーボードに先にCPUクーラーつけたらCPU12Vが刺せないね。なのでまずマザボにCPUクーラーのバックプレートだけ取りつけ、マザーボードは宙ぶらりんのまま12Vとケースファンのコネクタを刺し、ケースにマザーボードを固定、最後にCPUクーラーを装着したら、マザーボード固定ネジ穴のうち1箇所がCPUクーラーに隠れるのが発覚。CPUクーラーを取り外し、そのネジを外し、CPUクーラーを再度取り付け。今度はCPUファンのクリップが取り付けにくい。マザボ固定ネジをまたまた外し、マザボをずらしCPUファンを装着。こんな手順でやっともとに戻せた。はー、疲れた。

※写真はメモリがデュアルチャンネルになってなかった!さしなおした。

肝心のiRacingにおけるパフォーマンスは…。
冒頭に書いた特定の場所の処理落ちが消えた!
画面内に25台くらい並んでても処理落ちしない!
特定の場所+画面内に描画される台数が多いと、さすがに少し処理落ち。が、以前とは比べ物にならない快適さ。
やはりレベルを上げて物理で殴るが正解でしたね。
心配していたCPUの発熱に関しては、iRacingはボトルネックのせいでCPUをフルに使い切れないので、空冷で全然余裕でした。