2011年6月21日

MX5 Roadster at Okayama International Circuit

※スーパー長文記事注意!!

ごく一部で好評だったiRacing MX5 LRP攻略記事に続いて、岡山国際サーキットのukの MX-5 Roadster での走り方メモ。OCC対策に!これを書いたukのタイムは1:48.5くらい。Optimalで48.2くらい。
前回と同様に、ごく一部の人にだけ少し役に立つかもという記事。それでもいくつかコツを掴むだけで少なくとも50秒は切れるはず。
そしてみんなでハイレベルな接戦をしよう!そして打倒ライムグリーンのひと!

※これはukのレースシムでの走り方なので、実走行のうえでは間違ってたり、おかしいこともあると思うよ。注意!

↑ターン番号はこれに準じて説明するよ。

MX5に限らない話だけど、特別な理由がない限りコース幅は必ずいっぱいに使うこと!コーナー進入でアウト側を車体半分とか余らせる人がいるけど、なんとも超絶もったいない!!コーナー脱出でアウトが余るのはもっと早く大きくアクセルを踏めるor旋回スピードを上げられるという証拠なので改善すればよいだけのこと。でも進入でアウト側を余らせてはその後の動作を改善しようとしても前提が違うんだから間違った方向に改善され、そしてその次のコーナーからフィニッシュラインまですべての歯車がずれていくのだよ!
エイリアンは見ててきもちいいくらいincギリギリまでコース幅を使っているよ。進入だけでも意識してアウトいっぱいに寄ろう。

ターン1
ゲートをくぐって、ブレーキ痕が始まるところに差し掛かったからブレーキ開始。
もっと突っ込んでも曲がれるため、そこじゃブレーキ早すぎと感じるかもしれないけど、パワーのないロドスタはボトムスピードを上げたほうがトータルで速い。
ブレーキを0.5秒くらいぐっと踏んでる間に4速から3速へ。
そこからブレーキを緩めはじめると同時にステアリングを切りはじめる。切りすぎ注意。ブレーキは緩めていきつつもエイペックスまで残すイメージを持つこと。実際には残ってないけどね。
ターン1は曲がりきったとおもったらまだまだダラダラと回り込まなければならないコーナーのため、エイペックス縁石かなり手前でアクセルを入れたい気分になるのをぐっとこらえ、エイペックスあたりから加速に転じる。しっかりアウトいっぱいまではらむようなタイミングで加速開始ね。そのままアウトいっぱいをワイドにワイドに。そこでパワーをロスしないためにコーナー後半においてステアリングの舵角が少なくなるように進入しよう。
進入はLRPのターン1に近いかもしんない。
やっちゃいがちなミスとしてはインにつけない/アクセル早く入れた→曲がらずアウトに膨らんだ→曲がりきれなくてコーナーが終わってからしかアクセル踏めなかったり、突っ込みすぎて減速しすぎ→インにつけて曲がりきれるけどアウトが残ったり。




ターン2 Williams
ターン1脱出からコースを横切って右端へ。ステアリングはターン1位脱出の右に切ったまま、続いて左に切って、という操作になるね。その横Gを逃さないまま緑色の縁石手前からアクセルオフで早めのターンイン。つまり既に左に切ってるステアリングをアクセルオフと同時に切り増しする感じ。インにつくのが早すぎるんじゃね?って思うだろうけど、そうでもない。
アンダーの出やすいコーナーなので、それが出そうならアンダーを殺すためアクセルを入れた状態でイン側タイヤをイン縁石に乗せる。勝手に行きたいほうに曲がるよ!でも、そんなに縁石を使わないで済むので、4輪をきっちり路面にくっつけておくために、余計な操作をしない、ステアリングをソーイングしない。大きく加速しない。乱暴な操作をするとオーバーになるという、シビアなコーナー。やさしくしてよね!
どちらにしてもきっちりアウトまで膨らんで脱出。そして4速へ。

ターン3
まっすぐ抜ける!以上!

ターン4 Attwood Curve
アトウッドは岡国のキモ。ここをうまくまとめないとなかなかオーバーテイクできない!ここは奥が深い複合コーナー。
手前に小さい木陰、奥に大きい木陰があるので、大きい木陰に車体が全部入ったあたりでブレーキ開始。3速へ落とす。つーか影を目安にしてはいかんよなぁ。
セオリーどおりブレーキを緩めつつターンインし、エイペックスのかなり手前から加速開始。上り坂のためリアに加重が勝手にのるのでヨー変化が出たあとはガンガン開けていける。逆に進入でアンダーを出すと終わっちゃう。
ここのコーナーは進入スタイルによって脱出ラインが微妙に変わり、クリッピングが手前ぎみだと脱出でアウトにはらんでスピードの乗りがいいけど距離が増え、クリッピングをやや遅らすとミドルで立ち上がってスピードの乗りが悪いけど距離が短いため、脱出ラインはどっちでもほとんどタイムに影響がない、と思う。進入でさえロスしなければ好きなほうでいいんじゃないかな。ukは最初はアウトにはらむ派だったのがミドル派になり、最近はそれらの中間のラインになってきた。といってもタイムはどれをとってもほとんど変わってない。ということは進入が命だね。きっちりインにつけること。アウト→イン→ミドル→ミドル→アウトがいいかな。立ち上がりの上り坂でステアリングを切りすぎていると抵抗になって裏ストレートで伸びないので慎重に。
うまく立ち上がっていけてると、看板の手前で3速が吹けきるよ。

ターン5 ヘアピン
ブレーキングポイントの目安になるわかりやすいものがない!
なので路面のシミと、10番ポスト(左側の白い建物)との位置関係を目安にする。具体的にはシミと白い建物の中間のちょい奥あたり。アウトいっぱいから4→3→2速と減速。ただしギリギリまでアウトに沿っているとブレーキング後半の路面が荒れてるのか傾いているのかわからないけど微妙に挙動が乱れる。なので減速&ブレーキ緩め&ターンインで徐々にアウトから離れるラインが安定してた。放物線のイメージ。それができないならアウト50cmくらい空けるといい。そして、イン縁石までブレーキは残してね。
エイペックス付近ではわりと長く縁石にそって走る。そして頂点を過ぎるあたり、ワンテンポ遅めにアクセルを入れ始める。立ち上がりでアウトいっぱいにいかないように!クルマ半分くらいアウト側を残す。
なんでかというとすぐ次の左直角コーナーが待ち受けているため、アウトに膨らむと速度の出てない状態で左いっぱいから右いっぱいまで戻ってこなきゃいけないので走行距離が増える&直角1個目が90度以上回りこむラインになって不利で遅い。
ターン5の立ち上がりを膨らみすぎないように気をつけるだけでターン6クリアまでで0.2秒は違うよまじで!
そういえばヘアピン進入のブレーキングだけでも速い人と遅い人には0.5秒の差があると思うので、きっちり減速の練習をしとくべきだよ。

ターン6 直角1個目
手前のヘアピン脱出の左横Gを振りっ返さないように、アウトいっぱいで車体をいちどまっすぐにしてからアクセルオフでターンイン。ブレーキは使わない。ターンインの場所の目安はアウト外側の砂の色が変わるところの手前から。ヘアピンをきっちり立ち上がってきていればターンイン直前に2速が吹け切るけど、構わずそのままレブらせとく。なぜならターン6前半の減速にエンブレを使いたいから。(2速吹け切らないようならヘアピンの練習が足りない)
イン側縁石にきっちりイン側タイヤを乗せていく。ややインカットぎみにしたいところだけどここはインカットの判定が厳しくスローダウンペナルティをもらいやすい。だからといってイン側縁石を踏まないようだと遅すぎる。ターンインのタイミングが重要だ。
勾配のためかアクセルオフしてるとイン側に吸い込まれていくので、エイペックスから全開。と、ここで2速のままアクセル入れると立ち上がり途中でレブって3速に入れなければならず、せっかくの加速時間をスポイルしちゃう。
なので、エイペックス前ではアクセルオフなのを利用し、エイペックス付近で3速に入れ、クラッチを繋いだタイミングからそのまま加速していくといいかんじ。
そしてアウト側の緑ゾーンまで使い切る。そのままショートコースの通路の舗装面も車体半分以上使うよ。
ここでは立ち上がりで巻き込んで内側の壁にクラッシュしちゃうミスをしちゃう人が多い感じ。原因は間違った進入ラインをとっていて、コーナー後半でアクセルが踏めない→下りでただでさえリアの加重が抜けるのに、アクセルを十分踏めてないからリアに加重が乗らず(フロントがグリップしすぎて)巻き込むんだと思うよ。

ターン7 直角2個目
直角1個目をうまくまとめられていればショートコース通路に車体半分入っているはず。ショートコース通路終わりの縁石手前からアクセルオフでターンイン。その縁石にはターンインしながら乗り上げてしまってかまわない。ギャップに乗り上げるロスより旋回半径を広げるメリットのほうが大きい。インの縁石にもきっちり乗せてく。そしてここでもアンダーが出るなら、ターン2の例のように縁石を少しだけ使ってクルマの向きを少しだけ変えるのもいい。
エイペックス付近からアクセルをぐわわっと入れていくよ。ここをミスすると次のヘアピンで刺されることもある。エイペックスから加速できていれば抜かれることはまず無いので、レース本番はそこだけ気をつけよう。

ターン8 ダブルヘアピン1個目
岡国で唯一のブレーキ残しターンインする左コーナー。
ゲートを通ってちょっとしたところからブレーキングし3速から2速へ。
上り勾配のこのコーナーは、カントのせいかわからんけどなぜかトレイルブレーキングでケツが出やすい。
そこを逆手にとって、ケツを出してエイペックスの思いっきり手前からドリフトするつもりでガンガン踏んでいくとヘアピン2個目までの間でかなりタイムを詰められる。いまだにこれを失敗したときは0.3秒ロスしちゃうよ。実際にはそんなに滑ってないんだけど、なんなんだろう。リアのスリップアングルを大きめにつかってるのかも。
立ち上がりは欲張ってアウトいっぱいまでいかないこと。次の右ヘアピンに備えてアウトに余裕をいくらか残そう。アウトいっぱいまでいっちゃうと次の右ヘアピンで0.2秒くらいロスになる。

ターン9 ダブルヘアピン2個目
進入はあまりアウトに寄せすぎなくてもいい。進入でアウト側はコース1/3くらい残すかな。
ここは旋回中にとてもアンダーが出やすいので、みんな曲がらないマシンに苦しんでいるはず。
ここでは攻略のための選択肢がいくつかあるかんじがする。
攻略法その1は、進入前にしっかりまっすぐ減速し、しっかり向きを変えてアクセルを早く開けようのスローインファーストアウトに忠実にいく方法。俗に言う立ち上がり重視ライン。これはアンダーが出ないとこまで減速しちゃおうというまったく危なげがない方法だ。通常はこれで問題ないと思う。
攻略法その2は習得するまではけっこうリスキー。アクセルオフでターンインし、ターンインしてからエイペックスまでの間、横Gがある状態でブレーキを軽く踏む!するとリアが出てスピンしそうになるけど、それを抑えるため後ろ荷重にするためアクセルを入れる!上り勾配なのでリア加重になりスピンはしない。ややスライド気味になりつつ、それをステアリングを戻して帳尻を合わせてじわじわと収束させて立ち上がる!これが速い!!
ここの立ち上がりをそんながんばってどうする?って思うかもしんないけど、このあと最終までしばらく全開区間になるのでこの立ち上がりがけっこう響く。少しの差で0.2秒は違う。ただし、これをしなくても58秒台は出るので、58秒台にどうしても突入できない!となったら試す価値はあるかもしれないよ。
そして3速へ。

ターン10 Mike Knight Corner
全開のまま丁寧にコース幅いっぱい使ってアウトインアウト。ターンインのタイミングは白いポストのところ。イン側縁石はだいたんに乗ってもよし。縁石を大きく跨ぐと挙動を乱すのでほどほどに。

ターン11 最終コーナー
アウト側縁石が切れたところから1車身くらい奥からブレーキをぐいっと踏んで即緩めると同時にターンイン。荷重を12時方向から9時方向へぐるっと回すイメージを大事に。そして、とにかくアクセルを早く踏める体制に持っていかなければならない。エイペックス手前から全開できるようにだよ。
このコーナーは難しいことは難しいんだけど、難しいのはターンインのタイミングとアクセル入れるタイミングくらいなので気軽に抜けていこう。進入でがんばって無理にアウトいっぱいにはらむよりは、アクセルオンを手前に持ってきてアウトが残ったほうがラップタイムはぜんぜん速い。
最初はそれから始めて、徐々にアクセルタイミングを早めて最終的には立ち上がり縁石や緑ゾーンもなるべく使えるようになるといいね。



セットアップ
セットアップのことも書いておかねばね。まだまだ完成系とは思えないけど、現状の岡山10周のセッティング。予選も同じセットと燃料で走ってるよ。
セッティング項目の少ない右ハンロドスタ、空気圧とアライメントくらいしかいじるところない!

Front
  • Toe-in: -2 mm
  • Cold pressure: 207 kPa
  • Camber: -3.2 deg
  • Caster: +5.5 deg

Rear
  • Cold pressure: 186kPa
  • Camber: -3.1 deg
  • Fuel Fill To: 12.0 L
  • Toe-in: 0 mm


ukの場合、あのファステストな人とは違ってなぜかフロントのほうの空気圧が高い。
ライムグリーンのあのチャンピオンな方にもらったセットアップはフロントのほうが空気圧が少ないためかフロントの接地感がどこまでもあるけど、ukセットだとFFBも希薄。
つまり他人よりアンダーなセッティングなのかもしれない?そして、それを打ち消すためにリアを振って旋回してる意識があるので、他の人が「後半タイヤがきびしー」とか言ったけど、僕は安全マージンを取ったレースペースでは10周後でもまだタイヤに余裕があるよ。

また別の話も。リアが落ちつかねーんだよ!って人はバラスト代わりに燃料を16Lや20Lにしてみるといいことがあるかもよ。若干重量バランスが改善されて安定性が増すと思う。軽いほうが速いんだよアホ!とか思い込まずに試してみてね。


この記事で速くなった人が出るといいなぁ。そしたらukのレースポジションは危うくなるけど、OCCは断然楽しくなるだろうし!
そしていつの日か Star Mazda チャンプのライムグリーンの方を追い越したい。


オマケ
この記事を書くにあたって、意識と現実がどうリンクしてるのか、さっきテレメトリを記録してみたのでATLASの画面を公開してみるよ。自己ベストではないけど、多少参考になるかも。

ブレーキの踏力が安定してない、ターン2で姿勢制御のため一瞬アクセルを入れている、ダブルヘアピン2個目でスライド量補正のため一瞬アクセルを抜いている、あたりが説明文と食い違ってて恥ずかしいところですね!
もうちょっとステアリングの切り始めを遅らせたほうがいいかも。例の方もつぶやいてたことだし。

こっちもおもろい。アクセルオンのタイミングなんかわかりやすいかも。
そういえばみんなのフリクションサークルはどんな形?


そして、その他の項目の使い道がまったくわかんね!

0 コメント:

コメントを投稿