2010年2月8日

UMPCでDTMした

UMPCというかネットブックでDTMができるかどうか問題について、ネット上にはUMPCを“普通に”使おうとして「ダメだ使えん」っていう情報しかない。普通に使えるわけないわいな。
具体的にどれくらい使えないか使えるか検証してみたよ。



環境はこんなかんじ。
Dell mini 10v (CPU: Atom N270, RAM: 1GB, HDD: 160GB)
DAW: Mackie Tracktion 3
Audio I/F: M-Audio FastTrack Ultra (4マイクプリ)


〔検証その1 ギターエフェクターになるか?〕
DAWの1トラックにAmplitube2のみをかけて、リアルタイムエフェクトができるかどうか試したよ。
44.1bit/16khzでレイテンシ5msくらいであれば、空間系エフェクトをなるべく使わないという条件で、ギリギリ使えそうな気がしそうな気がしたんだけど、たまにガリガリ言うのでたぶん無理!
スタンドアローン版ならもっといけそうな雰囲気があるけど試してない。

〔検証その2 MTRになるか?〕
24bit/48khzでクリックを鳴らしながら4トラック再生しつつ、4トラック同時録音くらいならまったく余裕。8トラック同時録音再生も試してないけど全然できる雰囲気。ただしレイテンシはよくばらずに十分とって、モニタリングはオーディオインターフェースのダイレクトモニタリング機能等を利用したほうが精神的によいかも。
入力数が足りてる外付けオーディオインターフェースを持ってる人がMTR欲しくなったときは、UMPC買ったほうがいいんじゃ?と思うよ。
フリーのDAWを入れてもこの程度じゃ十分だし、メインで使ってるDAWのライセンスが余ってたらちょうどいい。(Tracktion3は2クライアントにインストールできるライセンス形態。)

〔検証その3 ミックスダウンできるか?〕
ドラム4トラック+ベース+ギター+ボーカルの構成だとして、ボリュームとPANと重くないEQと、重くないコンプと重くないリバーブに、最終段に重くないマルチバンドコンプくらいならいける。
最近はソフトウェアの時代なので、VSTeなんかで少し凝ったことをやろうとするとすぐ音をあげるよ。(文字通りの意味で。)
この記事に掲載したスクリーンショットのCPU使用率で雰囲気がつかめるかな。
ただし、UMPCを持ち込んでライブパフォーマンスみたいな使い方はやめたほうがよさそう。
あらかじめオーディオデータとして用意した打ち込み音源と同期くらいならやれそう。


〔総評〕
“普通に”使いたい人はCULV買えってことですね!
軽いVSTiでポチポチと曲のメモをするには十分だけど、その先仕上げるにはもう1つメインのPCがないと厳しい。そうなるとさっきの2ライセンスってのはメイン機への曲の移行がらくちんなので快適だよ。

でも、再生中不定期にグリッチノイズが乗ることがあった!
原因は、なんとなくSpeedstepが悪さしているような気がするんだけど、動作クロックを固定する方法がわかんないので調査中。

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